労務費の詳細管理の原価管理の実施要否の判断基準

かちけんでは、労務費の単価を原価に計上することができます。

日報に従業員の稼働時間を入力すると、工事原価に反映されます。

一方で、労務費の原価管理を行おうとすると、日報に情報を入力する手間が増えるというデメリットもあります。

そこで、この記事では、労務費の原価管理を実施するかの判断基準について、整理しました。

目次

機械・車両の原価管理を実施するかの判断基準

前提条件

かちけんにおける労務費の原価計算における前提条件を示します。

  • 特性上、決算書の労務費とは同値にはなりません
  • 従業員の労務単価は、個人ごとに設定します。
  • 従業員の労務単価は、個人ごとに1つの単価を入力するため、時間外など複数単価を分けて登録することはできません。
    (今後、要望に応じて改良する可能性はあります)

1. 行った方がよい場合

労務費が工事原価の大きな割合を占め、現場ごとに変動が大きい場合

主な条件

  • 労務集約型の工事(手作業や職人作業が中心)
     例:型枠・鉄筋・左官・仕上げ・解体など
  • 複数現場を同じ作業員が行き来し、現場ごとの労務費配賦が必要
  • 外注比率が低く、自社社員の工数割合が高い
  • 労務歩掛(時間当たり作業量)を分析し、生産性向上や工程改善につなげたい場合

狙える効果

  • 工事別損益精度の向上
  • 工数分析による工程改善・人員配置の最適化
  • 原価超過の早期発見と是正

2. 行わなくてもよい場合

労務費の現場間変動が小さい、または管理の必要性が低い場合

主な条件

  • 作業員がほぼ1つの現場専任で動き、工事別に配賦する必要がない
  • 工事原価の大半が材料費や外注費で、直接労務費は小さい割合(例:5%未満)
  • 人件費をすべて固定費(間接費)として処理しており、現場別管理の必要性が低い
  • 日報集計に手間がかかり、費用対効果が見込めない
  • 外注工事がほぼ100%で、自社社員の現場稼働が少ない

避けられること

  • 不要な工数記録・集計作業
  • 入力ミスや報告遅延によるデータの不正確化

この記事を書いた人

【プロフィール】
大学院(建設工学専攻)修了後、建設業出身の技術者として従事後、大手コンサルファームで多くの経営支援を実施してきた、建設業の業務と経営に精通した建設業専門の中小企業診断士を務めます。
【執筆実績】
・雑誌
 月刊誌「税経通信」 中小企業のビジネストレンド
 月刊誌「企業診断」 プロコンたちの流儀
 週刊誌「帝国ニュース千葉県版」 中小企業経営のツボ

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